鉄道ひとり旅。〜2日目〜

そして2日目の朝。外を見ると、まだ雨が降っている。ふぅ。
朝食をとりに食堂へ向かう。席に着き、待つこと数分。朝食が運ばれてきた。いただきまーす。パンにジャムを…。!!。使いかけじゃないかー!このホテルはジャムを使いまわすんかい!!内心ムカつきながら新品に変えてもらう。パンにジャムを塗りながらトレイに目を落とす。空の入れ物がある。不思議に思いながらも朝食を平らげる。お盆を下げ、部屋に戻る途中ふと気づく。もしやあれはドレッシングを入れるための器では…? そーいえば、生野菜が添えてあったなぁ。このホテルの厨房は寝ぼけた奴らばっかりなのか?ま、格安ホテルだから仕方ないかと思いつつチェックアウト。
昨日たどり着けなかった釜石駅で釜石線に乗る。…と思ったら、雨の影響で到着が遅れるとのこと。いつまで予定を狂わせるのじゃー!!
もうすぐ到着ということで、ホームに向かう。と、ホームに昨日の三陸鉄道の運転手さんがいるではないか!さっそく挨拶し、昨日のことを聞いてみる。なにー!84分遅れで動いただとー!? 嗚呼、昨日のタクシー代…。


そして最初の目的地、上有住に降り立つ。相変わらずの雨の中、ともに下車した青年2人連れあり。案の定目的地は同じ。(というか、そこしか行くところがないのだが)2人の後について、滝観洞(ろうかんどう)に向かう。受付のおじさんが、雨だから滑るしずぶぬれになるけどいいの?と念を押してきた。つーか、せっかく来たんだから入るしかないっしょ! 穴だらけのレインコートと長靴とヘルメットを借り、またまた2人の後について滝観洞に突入する。中は狭いし天井は低いし足下は滑るし大量の水が落ちてくるし…で、かなり体力を消耗する。中腰で頭をぶつけながら移動する。天井に気を取られていると足下がズルッと滑る。レインコートは穴だらけだからズボンがびしょびしょ。おまけに腹が痛くなってきて最悪のコンディション。先行の2人にかなり後れを取り、たどり着いた最深部。洞窟の中の滝が何とも言えずすばらしい!! 疲れも吹っ飛ぶ!!(さすがに腹痛までは吹っ飛ばなかったが)デジカメを取り出し、撮影。が、水しぶきがすごいため、うまく撮れない。レンズにも水滴がついて曇ってしまう。結局妥協して帰途につく。やっとの事で脱出し、体を伸ばす。筋肉痛確定。


滝観洞の中の滝。絶景です!↓


ここは八つ墓村のロケ地だそうだ。↓


上有住駅。寂しい無人駅。↓


そんなこんなで、本当は近くにあるもう一つの洞窟へ行く予定だったのだが、雨も降ってるし、予定よりも1本前の列車に乗れる時間だったので、駅へ向かう。釜石線東北本線と乗り継ぎ、北上駅へ。次の北上線には2時間近く余裕がある。雨もあがったし、濡れたズボンを履き替えるべく、駅前ビルの身障者用トイレへ。広いしキレイだし、着替えるにはもってこいの場所でした。ビル内のベンチに座り、ケータイでゲームして時間をつぶす。あっという間に電池が減る。そして次に向かった場所は駅前のボーダフォンショップ。タダで充電してくれるのだ。ポケットティッシュと充電されたケータイを受け取り、いざ北上線に乗る。


北上線の向かいの座席では、中学生らしき女子3人が楽しそーにおしゃべりしていました。みょ〜にハイな娘が一人とばしており、他の2人がその娘の話につきあってる感じで、何ともほほえましい光景でした。学校の話あり、パペットマペットのネタあり、手品ショーあり…。できることならその娘をお持ち帰りしたかったような…。
そんなこんなであっという間にほっとゆだ駅へ到着。ホームに降りたら黒山の人だかり。SL錦秋湖号が向かいのホームに停車しているではないですか。デジカメにしっかり収めてから改札の外へ。
ほっとゆだの駅構内には温泉があり、入浴できるようになっているのだ。筋肉痛を癒すべく、ゆったりつかる。あとは列車の時間まで土産を物色してすごす。


SL錦秋湖号。デゴイチ。↓


さて、あとは今日の宿、米沢へ向かうだけである。予定よりも1本速い列車に乗ってるから、ちょっと早く着けるかな…と思いつつ、時刻表を調べる。…。え?結局予定と一緒の列車にしか乗れない…。そりゃないよと思いつつ、山形新幹線の時間を調べる。うぉっ!新幹線の最終に間に合う!
横手で奥羽本線に乗り換え、新庄へ。山形新幹線に初乗車!新幹線だけあってかなり速い。在来線の線路の上を走っているとは思えないくらいの速さで、快適快適。あっという間に米沢へ。ホテルにチェックインする。朝食は7時半から無料で召し上がれますとの事でしたが、米坂線の始発が6時なんだよぉ…。残念。

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  地上の星/ヘッドライト・テールライト song by Miyuki Nakajima