ほっかほっかの北海道。〜その1〜

早めに家を出た私は胸をときめかせながら上野駅へ。私の乗り込む寝台特急北斗星1号の発車時刻まではあと2時間くらい。そんなに早いそのわけは…。先行する寝台特急カシオペアを見たかったから。カシオペアはオール2人用A寝台個室の豪華寝台特急。一人旅にはちょっと割の合わない(寝台料金および特急料金が2人分必要)列車なのだ。その中でも、1編成に1部屋しかないカシオペアスイート展望室タイプはなんと言って良いか…。


↓ カシオペア。窓の内側はカシオペアスイート展望室タイプ。


そんなこんなでカシオペアを見送り、北斗星1号がホームに入線。さっそく私の居室であるA寝台個室ロイヤルへ。
うおぉ、けっこう広い。大きな窓にゆったりベッド。洗面台・トイレ付きシャワー室。そして何よりも、綺麗な景色(?)が浮かび上がる天井。この天井「ステラリウム」と申しまして、北斗星1号と2号の9号車のロイヤル2室にしか存在しない設備なのである。また、運が悪ければ全くない場合もあり得るので、私はかなり運が良いということになる。(ちなみにロイヤルを確保したとして、ステラリウム付きのロイヤル個室となる確率は37.5%である。)


↓ ステラリウム。部屋の明かりを消すと、ブラックライトでキレイに浮かび上がる。


デジカメで写真を撮りまくっていると、アテンダントのおねぃさんが登場。待ってましたウェルカムドリンク。ロイヤルに乗ると、ワイン1本、ウィスキーミニボトル1本、缶のお茶1本、ペットボトルのミネラルウォーター1本、氷いっぱいがタダで頂けるのである。なんともいたれりつくせり。さすがA寝台個室である。そしてついでに明日の朝食をルームサービスしてくださいとお願いしておく。限定10食の和朝食のうち1食はロイヤルに乗っている私が頂くのだ。


夕食の時間は8時半(8時半までは予約客のみ)なので、それまでウィスキーをちびちびやってほろ酔い気分。時間になり、車内放送と同時に食堂車へ直行。残り2席のうちの1席をゲット。ハンバーグとケーキを食す。列車が揺れるからけっこう食べにくいが、味はOK。おいしく頂きました。
部屋に戻り、シャワータイム。他の乗客はシャワー券を買って30分単位でシャワー室を予約するのであるが、ロイヤルは部屋にシャワーがあるのでいつでもシャワーOKなのだ。さっぱりしたところでしばし眠る。


目覚めると、そこは青森。青函トンネルに向けて列車は走る。青函トンネルに入ったところで私は力尽きる。…4時15分。私は目を覚ます。列車は函館の直前。急いで着替え、函館のホームで写真を撮りまくる。そしてまた乗り込み、眠る。


そして朝。アテンダントのおねぃさんを待つ。ロイヤルではモーニングコーヒー/紅茶と北海道新聞朝刊がタダでついてくる。ミルクティーを飲みつつ朝刊を読んでいると、和朝食キター!おねぃさん曰く、和朝食にもドリンクつきますとのこと。まだモーニングミルクティー飲んでいるのにぃ…と思っていたら、食堂車直通インターフォンで呼び出せとな。
和朝食をおいしくいただき、今度はコーヒーを頼み、札幌到着。
ついに私はロイヤリスト(ロイヤル個室利用者)の仲間入りを果たしたのだ。追加料金2万円の価値は確かにあったと思われる。


そしてこの運の良さは、北海道で尽き果てる…(謎)。

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  津軽海峡の女 song by Sonim