ほっかほっかの北海道。〜その3〜

一夜明け、朝っぱらから釧路の街に繰り出す。目指すは和商市場。朝食は名物勝手丼
勝手丼とは、ご飯の上に好きなネタを好きなだけのせて作るオリジナル丼。ここ和商市場では、切り身一切れから売ってくれるのだ。釧路にお出かけの際は、以下の手順で勝手丼をお楽しみくださいませ。


勝手丼の正しい(と私が思った)頂き方」

  1. 市場内をひととおりうろつき、店の配置とネタを物色する。いろいろなネタを並べている勝手丼コーナーがある店と、ふつうの魚屋さんで勝手丼コーナーにはない切り身を売ってくれる店をチェックしておく。うろついていると「何か買ってかない?」とあちこちの店から声をかけられるので、商品説明を聞くなり、軽くあしらうなり、無視するなりご自由に。ただ、買い物するなら食ったあとで落ち着いてからのほうが良いでしょう。
  2. 惣菜屋さんでご飯を買う。ご飯は器のサイズで値段が決まる。ネタをいっぱいのせたいなら器もそれなりに大きいモノで。白飯と酢飯、お好きな方でどうぞ。
  3. ふつうの魚屋さんの方で単品のネタを買ってご飯にのせてもらう。決して勝手丼コーナーの方には先に行かないこと。
  4. 勝手丼コーナーで必要なネタをじゃんじゃん注文して仕上げてもらう。会計後にわさび醤油をかけてもらって勝手丼完成!
  5. フロア中央の休憩所でおいしく頂く。おっと、食べる前に写真撮影をお忘れ無く。


↓ マイ勝手丼。ちょっと奮発。


↓ 数分後。ごちそうさま。


腹を満たしたあとはおみやげを。カニでも魚でもお菓子でも民芸品でも何でも揃います。
おみやげを置きにいったんホテルへ戻り、次の目的地、阿寒丹頂の里へ向かうため路線バスに乗車。


阿寒丹頂の里は道の駅が併設されており、観光客がそこそこ多い。阿寒国際ツルセンターへ向かい、丹頂鶴をチェック。今はシーズンオフのため、飼育されている鶴しかいないのだが、冬になれば飛んできた鶴でにぎわうらしい。


↓ 鶴。丹頂鶴は頭が赤い。


次のバスまでまだ時間があるので周辺を散策。炭坑があった時期の鉄道、雄別鉄道の記念館があったのだが、シーズンオフで閉館中。たださび付いたSLがあるだけでした。残念。
バスに乗り、阿寒湖へ。


さっそく阿寒湖観光です。高速船「ゼフィール」に乗り込み、チュウルイ島マリモ展示観察センターへ。うぉーマリモがゴロゴロ。ほえほえ。
その後、ぐるっとまわって景色を楽しんで船旅終了。例年ならこの時期は紅葉真っ盛りってところなのだが、今年は紅葉が遅いようで。
次に湖畔を散策。途中、エゾリス?が走り回っていたり、泥がブクブクしてたりしてました。足が疲れたところで、弁慶の足湯にて足を休める。気持ちええ…。


↓ マリモ。ゴロゴロ。


↓ 弁慶の足湯。気持ちよか〜。


バスに乗り込み釧路へ帰る。このバスの中で襲いかかるアクシデント!ピンチに陥る私。それは…。

ガイジン!!


途中のバス停で外人さん(女性)が一人乗ってきた。見たところドイツ・オランダ系かな?
しばらくの後、ツカツカと前にやってきて、運転手さんとなにやら話している。もちろん運転中。しかも言語は英語。運転手さんがんばるなぁ…と思っていたら、なにやら交渉決裂?した雰囲気。いやな予感。外人さんこっちにやってくる!!

Can you speak English?

予感的中!!!いやぁぁぁぁ!!!!
思わず「のぉ…。(弱気)」とのたまう私。しかし外人さんはかまわず英語で聞いてくる。
なんとか理解した言い分は…。

  • 私は観光しに来ている。
  • (地図を示し)今日はここに行った。明日はここに行きたい。
  • 私はお金をあまり持っていない。
  • このバスは釧路行きである。
  • 明日乗りたいバスはこのバスと釧路駅までの経路が同じである。
  • したがって、釧路まで行くのは無駄なお金がかかる。
  • だから、バスの経路が分岐する大楽毛駅で一泊したい。
  • 運転手さんは「大楽毛駅はちっちゃい駅だからやめとけ」と言ったらしい。
  • で、結局大楽毛駅にはこのバスは止まるの?

…ということだったので、「おたのしけすていしょん、おっけー。ばっと、おたのしけすていしょん、のーすていかもしれないですよ。」なぜか最後だけ日本語。つーかもとから英語になってないじゃないか!
外人さん、私の答えを聞くと、背中の荷物を指さし、後ろの席に去っていった。この人駅寝するつもりだ!すげー!!
外人さんと私のやりとりを運転しながら聞いていたであろう運転手さん、広い道でバスを止め、「説明してくる」と言い残し、後ろの席で外人さんを説得にかかる。今度はうまくいったらしく、再びバスは動き出す。そしてバスは大楽毛駅前を通過。結局釧路まで行くんか?と思っていたら、運転手さんは一つ先の新大楽毛駅近くのバス停で外人さんを降ろす。さすがは運転手さん。よく分からないけど(爆)めでたしめでたし。


やっとのことでホテルに着き、荷物をおいて食事に出かける。釧路フィッシャーマンズワーフ内の屋台風の店で海鮮丼を食べる。厚岸産のでっかい焼き牡蠣が食べたかったのに売り切れだ…(泣)。
ホテルに帰って部屋の風呂に入ろうとしてお湯を出す。…いつまでたっても水のまま。なんじゃこりゃぁ(怒)!!フロントに電話したところ、修理中なのでしばらくお待ちくださいとのこと。まったくツイてない。


…しか〜し!さらにツイてない私。さらなる悲劇が帰途の私を襲うことになろうとは…

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  勝手にしやがれ song by Kenji Sawada