いざ、ぎふぅ。ふたたび。

そして、一週間後。こんどは一人で旅立つ。目的地はまたもや岐阜。
休日出勤の後、夕方出発。岐阜羽島で高速を下り、燃料を補給した後、揖斐川沿いのR303を北上。道の駅「星の降る里ふじはし」で夜を明かす。


早朝、さらに北上し、R417へ。このあたりは徳山ダムの工事が進んでおり、いずれは道がダム湖に沈んでしまうため、新しく立派な道を造っているのである。で、あと一週間もしないうちに今の道は通行止めとなってしまうため、今日が最初で最後の通行となる。
道は狭いしところどころ工事中でダート状態。数日間降り続いた雨で水溜りだらけ。あげくのはてにダンプがのろのろ通せんぼ。どんどん進んでいくと、冠山林道の入口へ。ここからはR417がいったん途切れる。狭くて見晴らしの良い(=ガードレールがない)道を登っていく。頂上に到着。ここから先はゲートで通行止め。この先を行けば、先週通行できなかった地点につながっているはずなのだが…。


冠山峠頂上。


今来た道をダッシュで戻る。建設中の徳山ダムでは、建設現場を一般公開しているのである。
なんとか9時前に到着。しかしながら、すでにけっこう人がいる。受付へ急ぐ。「ただいま11時の便の受付となります。」とのこと。徳山ダムHPによると、11時と13時の1日2回のはず。とすると、10時の便を増やしたのか…。
実は、今日明日の公開が終わると、ダムに水をためはじめるのだそうである。したがって、ダム湖底を見学できるのは今日明日のみ。そら混むわな。


ということで、2時間ばかり時間をつぶす。
徳山ダムが完成すると、ダム湖の面積はナゴヤドームの270倍。ダム湖周囲の長さは琵琶湖の半分。貯水量は浜名湖の2倍。日本最大級のダムとなるのであります。…と資料に書いてありました。
そういっている間にも観光客は後を絶たず、10時半くらいの時点で14時の便の受付となっている。みなさんどこで暇つぶしするのだろうか?
そしていよいよ見学へ。ヘルメットをかぶり、バスへ乗り込む。ここぞとばかりに一番先頭のバスの一番前の席をゲット。バスは工事現場の入口から急坂を下り、ダム湖底へ。もう二度と来られない場所に降り立つ。


ダム湖底からダム堤を臨む。砂利の山にしか見えない?


↓仮排水路の水門&取水塔。斜面の草木が刈られているところまで水が来るそうだ。


戻ってきたらもうお昼。しかーし。これから福井に抜けなくてはならない。先週断念した冠山峠のもう一本隣にR157温見峠がある。通行止めという情報が入っていたので、先週は行かなかったのだが、実は通行止め箇所は迂回できるという事実をネットでつかんだのである。というわけで、いくっきゃないでしょ。


R157からいったんR418を通り、県道経由で抜け道の林道へ。冠山林道よりは走りやすい。もう少しでR157というところで、地元の軽トラに追いつく。これ幸いと、のんびり後ろをついて行く。対向車来たらすれ違い大変だもんね。先行車がいれば安心安心。そしてR157へ合流。ここから手前は通行止め。でも、ネットを見てると通行止めの区間が一番面白いらしい…。


↓R157ゲート。この先は通称「落ちたら死ぬ」区間らしい…。


写真を撮り終え、先へ進む。さっきの軽トラにまた追いついてしまった。またまたのんびり。と思って油断したら、段差でバンパーを擦ってしまった!気を付けねば。
しばらく行くと、通行止めの看板とバリケードが。げ。この先行けないのか?と思っていたら、前の軽トラ、バリケードの脇をすり抜ける。え?行けるのか?半信半疑でついて行く。しばらく行くと、またもやバリケードが。今度は道幅いっぱいだぞ?どうする軽トラ?そしたら軽トラ、路肩にはみ出し、先へ進んでいく。なんということだ!一人だったら引き返していたぜ。軽トラのおっちゃんに感謝!でも、何のためのバリケードなのかが不明。途中崩れているところなんて無かったぞ?
軽トラのおっちゃんは目的地に着いたのか、途中で停車。感謝しつつ、先へ進む。そしてついに温見峠に到着。ここから先は福井県


温見峠。大型車なんてここまで来れないよ!


今度は下る。急坂&急カーブの連続。でも、すれ違った車は1台のみ。段差に気を付けながら走る。ふもとの工事現場のダートを抜けたら一気に走りやすくなる。
九頭竜湖方面へ向かい、手前を曲がる。目指すはアドベンチャーランド中竜。ここでは、地底探検が味わえるテーマパーク。
マイクロバスに乗っていざ地底へ。急坂を地底まで一気に下る。気温が低くなり、湿度が高いため、窓が曇る。ここはもともと鉱山で、採掘が行われなくなった今は、観光施設となっているのだ。
坑道跡を歩きながら、鉱山で使われていた機械や鉱石を見てまわる。まあ、でもどうってことはないなぁ。ところどころ、記念スタンプが押せるようになっているのだが、すごくキレイに押せたことに感動。


アドベンチャーランド中竜入口。


↓地底。鉱山の様子が分かります。


残念ながら、今年で営業終了するということで。1回来たら充分って感じだったから、客もそんなに来ないだろうし。続けていくのも難しいですな。


福井に出て、福井県唯一のコスモのセルフスタンドで給油し、北陸道で一路大阪へ。ETC通勤割引を適用するため、100kmギリギリの彦根で一般道へ。南草津で恒例のスーパー銭湯極楽湯に立ち寄り、風呂&マッサージ。そして南下。
ナビに従って走ってたら国道なのにめちゃめちゃ狭い道やら脇道やらに入らされて大変な思いをしつつ、道の駅「近つ飛鳥の里太子」に到着。寝る。


翌朝、今回の旅の集大成、R308暗峠。大阪と奈良の県境に位置するこの峠は有名な「酷道」なのである。今回は大阪側からナビだけを頼りにアタック。
入口は一方通行出口のため、迂回する。ナビがないとどこが国道なんだかわからない道を進む。
そして前方にはそそり立つ石畳の細い登りの道。もちろんすれ違い場所など無い。迷わずつっこむ。勾配が半端じゃない。どのくらいすごいかというと、マニュアルモードの2速でパワー不足になるくらいの勾配。1速と2速を細かく切り替えながら登っていく。ヤバイ!対向車が来た!!すれ違えない!!かといってこんな急坂バックできないし…。バックしたところですれ違えないし…。ふと前方を見ると、民家(かどうかはわからないが)に続く脇道があるではないか!こっちからは曲がれないので、相手につっこんでもらって無事通過。
超急勾配の急カーブでやっと視界が開けた。ひと休み。


暗峠は幅1.3m制限。嘘だろおぃ…。


幅1.3m制限ってことは、軽自動車でも無理なはず。まぁ、実際には1.8mあるみたいなので、問題なく通れましたが。
この道、初心者は走ってはいけません。すごすぎます。次回は逆方向に挑戦だね。


なんとか無事帰ることができましたが、奈良から家までは遠かった…。

Today's favorite song:
  マハラジャスーパースター song by Ohta Crew & Youichi Nukumizu